新十両で13勝の阿武剋が相撲教習所卒業 日体大同期・大の里の最速Vに刺激「近いうちに土俵の上で勝負したい」
大相撲の十両阿武剋(阿武松)が30日、両国国技館で新弟子が通う相撲教習所の卒業式に出席した。「毎日毎日が楽しかった。12月にまわし姿で走って寒かったのが記憶にありますね。あと、習字が楽しかったです」と思い出を振り返った。
日体大4年時に学生横綱に輝き、昨年九州場所で幕下15枚目格付け出しで初土俵。所要3場所で関取に昇進し、新十両の夏場所も13勝2敗の好成績を残した。それでも「優勝できなかったのが悔しい。あと一番勝てば優勝できた」と悔やみ「稽古を頑張るしかない」と雪辱に燃えている。
夏場所で史上最速優勝を果たした大の里は日体大の同期生。阿武剋は「普通に強いなと。強すぎるなと思っていた」と感嘆しつつ「(対戦する日は)いずれ来ると思う。近いうちに土俵の上で勝負したい」とギラリ。かつての仲間に対抗心をのぞかせていた。