広島表彰式でも「勝ちじゃけえ」披露 MVPはD.J・ニュービル「チーム全体で勝ち取った賞」 Bリーグ年間表彰式

 バスケットボール男子Bリーグの2023-24年シーズンの年間表彰式が31日、都内で行われた。年間王者に輝いた広島が、改めて優勝の余韻に浸った。また、レギュラーシーズンの最優秀選手賞(MVP)は、D.J・ニュービル(宇都宮)が選ばれた。ベスト5は初選出のニュービル、8季連続の富樫勇樹(千葉J)、ともに2季連続の河村勇輝(横浜BC)、ペリン・ビュフォード(島根)、6季ぶりの比江島慎(宇都宮)が受賞。新人賞は金近廉(千葉J)が獲得した。

 クラブ創設10年目で悲願の年間王者に輝いた広島は、ステージ上で改めて歓喜に浸った。式典のトップバッターとしてチーム全員で表彰を受けると、カイル・ミリング監督は「最優秀ヘッドコーチ賞」を受賞し、ケリー・ブラックシアー・ジュニアは「ベストシックスマン」に選ばれた。指揮官は会場のリクエストに応え、V時の場内インタビューで絶叫して話題を呼んだ「勝ちじゃけぇ!」を披露。「選手を誇りに思う。毎日練習して、絶え間ない努力で優勝をつかんだ」と胸を張った。

 今季は西地区3位でワイルドカードからCSに出場し、三遠、名古屋、と格上を連続で撃破。28日まで行われた決勝でも、昨季王者の琉球に第1戦で敗れ、王手をかけられてから2連勝して逆転した。崖っぷちからの底力が光ったシーズン。精神的支柱として活躍し、今季限りで現役引退する42歳の朝山正悟主将は「こんな最高の終わり方はない」と感慨を込めた。

 今後はFIBAチャンピオンズリーグアジア(6月9日開幕、ドバイ)に出場予定。次はアジアの頂点から広島弁を響かせる。

 D.J・ニュービル(MVPを初受賞)「シーズン初日からチームに受け入れてくれて、迎え入れてくれたことに感謝。個人の賞ではなくチーム全体で勝ち取った賞。チーム、関係者、何よりファンに感謝したい」

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