サニブラウン 自身初100メートルで五輪代表「肩の荷が下りた」 2位5度目9秒台で参加標準記録突破

 「陸上・ダイヤモンドリーグ」(30日、オスロ)

 男子100メートルでサニブラウン・ハキーム(東レ)が、9秒99をマークしてDL過去最高の2位に入った。自身5度目の9秒台。パリ五輪の参加標準記録(10秒00)突破で日本陸連の選考基準を満たし、同種目で初の五輪代表に決まった。200メートルで出場した東京大会に続き、2大会連続の五輪となる。パリ五輪女子5000メートル代表の田中希実(ニューバランス)は3000メートルに出場し、8分34秒09の日本新記録で10位だった。自身の記録を1秒94更新した。

 サニブラウンがようやく五輪参加標準記録を突破した。「遅かれ早かれ絶対出ないといけないタイム」と話していたが、今季6レース目で当面の目標を達成。「ストレスになるかといえばストレスだった。やっと肩の荷がちょっと下りた」と破顔した。

 「練習で(昨年)11月あたりにいい感覚が出てきた」というスタートで好発進し、中盤までトップを争う。終盤に「崩れた」と2位に終わったが、世界の実力者たちに劣らない底力を存分に示し「しっかりまとめれば、(9秒)8台も見えてくる」と大きな手応えも得たレースとなった。

 代表入り決定で、今後の調整の選択肢も広がった。6月下旬の日本選手権に出場する必要がなくなった。「競技力向上やコンディションを整える上で、欧州を転戦したり、しっかり練習したりする期間が必要」と話し、現在拠点とするイタリアに腰を据え、大舞台に備えるプランを明かした。

 世界選手権では2大会連続で決勝に進んだが、「何もできていない」と自己評価は厳しい25歳のスプリンター。パリでは「しっかりと経験を生かして、メダルに食い込んでいきたい」ときっぱり。日本人初の快挙となる表彰台へ向けて力を込めた。

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