レスリング・藤波 吉田沙保里、伊調馨ら走った「金メダル坂」に悲鳴「自分にとって聖地というか、パワーを感じる」
レスリング女子パリ五輪代表が1日、新潟県十日町で行っている強化合宿を公開した。「金メダル坂」と呼ばれる名物の急勾配で、体力トレーニングを精力的に敢行。53キロ級代表で公式戦133連勝中の藤波朱理(20)=日体大=は、悲鳴をあげながらも完遂し「(メニューは)厳しいが、五輪前に来られてうれしい。自分にとって聖地というか、パワーを感じる場所。(山の中で)自然のパワーを感じる」と声を弾ませた。
「桜花レスリング道場」は吉田沙保里、伊調馨ら歴代の五輪代表も汗を流してきた“聖地”。藤波は高校1年だった19年に初参加して以来、今回で4度目だといい「(最初は)東京五輪の前で、先輩たちがキラキラして見えたのが印象的。(今自分が)そういう選手になれているのかな」と感慨を込めた。
3月に左肘を脱臼し手術したが、左腕を使うメニューも難なくこなした。「肘はもう大丈夫。スパーリングもテーピングを巻いて開始して、だんだん怖さもなくなってきた。すごくいい状態で、五輪には全く問題ないと思う」。聖地で憂いをはねのけ、初の金メダルへの機運をさらに高めた。