マラソン代表の前田穂南が練習を公開、「パリは過酷なレースになる」

 インタビューに応じる前田穂南
 ジョギングする前田穂南
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 女子マラソンの日本記録保持者でパリ五輪代表の前田穂南(天満屋)が2日、岡山市内で練習を公開した。5月12日の仙台国際ハーフマラソンで優勝したあと調整は順調に進んでおり、この日も軽めのジョギングで軽快に駆け抜けた。「また世界で勝負できる誇りを持って、自分のいいパフォーマンスを発揮できるようにしたい」と2度目の五輪へ意気込みを語った。

 1月28日の大阪国際女子マラソンで、野口みずきさんの記録を19年ぶりに更新する2時間18分59秒をマーク。レース後は足の違和感などで調子の上がらない時期もあったが、近況はしっかり練習を積めており「徐々に足の状態はできてきているかな」と手応えをつかんでいる。直前は米国での高地合宿で仕上げる予定。パリ五輪のマラソンコースはアップダウンの起伏が大きいタフな設定になっており、「過酷なレースになると思う。元気な状態でスタートラインに立ちたい。どういうレースになるかは分からないが、パリのコースを走れるのは楽しみ。体調を整えて、準備していきたい」と先を見据えた。

 前回の東京五輪は開催延期などの影響で、難しい調整を強いられた。十分なコンディションで臨むことができず、不本意な33位に終わった。その厳しい結果を糧にして、再び五輪の切符をつかんだだけに、パリでは万全の体調で挑めるように準備は抜かりない。「(東京五輪後は)けっこうきつかった。いろいろ経験している分、今回は大丈夫です」ときっぱり。女子マラソンは8月11日に行われる。最高のパフォーマンスを見せるために、ここからギアを上げていく。

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