独立の中村部屋が引っ越し 元嘉風の中村親方「スタートに立てた。まずは感謝」 国技館に一番遠い部屋から一番近い部屋に
大相撲の二所ノ関部屋から1日付で独立した中村親方(元関脇嘉風)が3日、弟子の力士らとともに東京都墨田区両国に新設した中村部屋に引っ越しした。
新天地は旧陸奥部屋の建物で、両国国技館まで徒歩2分ほど。茨城県阿見町にある二所ノ関部屋は電車通勤で約1時間半かかる、全44部屋中で国技館から最も遠い部屋だったが、今度は最も近い部屋になった。
運び入れた荷物が稽古場に山積みになる中、中村親方は「たくさんの人に支えてもらって、このスタートに立てた。まずは感謝ですね」と笑顔。「2022年まで(入門時からの師匠だった元大関琴風の先代)尾車親方の元で親方というものを学んで、今度は二所ノ関親方の元で2年3カ月学べた。特にお世話になったこのお二人には感謝の気持ちでいっぱい」と謝意を述べた。
将来的な目標は、定年までの23年間で「最低20人の関取」を育てること。「人格者を育てたい。そのためには、自分が背中で教えないと。稽古はもちろん、掃除も、ちゃんこ番も、洗い物もやりますよ」と意欲をみなぎらせた。