稽古再開の大の里「先頭に立って引っ張っていく」新体制で部屋頭の自覚新た

 ぶつかり稽古で胸を出す大の里
 新弟子にアドバイスする大の里
 すり足をする大の里
3枚

 大相撲夏場所で初土俵から所要7場所目での最速優勝を飾った小結大の里(二所ノ関)が5日、茨城県阿見町の部屋で稽古し、四股やすり足、ぶつかり稽古などで約1時間半、じっくりと汗を流した。2日には地元・石川県での祝賀会に出席するなど1週間のオフを満喫し、前日4日から稽古を再開。すっきりとした表情で「ゆっくり休めた。優勝の余韻はもう味わったので。またエンジンをかけて頑張りたい」と話した。

 部屋頭の自覚も随所ににじませた。1日付で部屋付きだった中村親方(元関脇嘉風)が独立し、幕内友風ら力士8人も転籍。自身より年長の部屋の力士は2人だけになった。この日の大の里は、幕下以下の力士に積極的に助言を送る場面が目立った。

 「新たな二所ノ関部屋が始まった。白熊関と僕の関取衆が先頭に立って、若い衆にしっかり目配り気配りして引っ張っていくのも大事。今まで以上に声をかけたりとかはやってます」。師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)から関取としての役目を説かれたといい、すぐさま行動に移した。

 初優勝にも満足はしていない。喫した3敗を気にかけた。「反省が多い負け方をした。自分の弱点が出た。そこをしっかり修正して、もう一回基本を見つめ直して頑張りたい」と課題克服をテーマに掲げた。6日にも相撲をとる稽古を再開する。

 名古屋場所(7月14日初日、ドルフィンズアリーナ)まで1カ月余り。幕下だった昨年は7番相撲で勝ち越し、ギリギリで新十両を決めた。「いい思い出があまりない。払拭できるように」と、記憶を塗り替える活躍を期した。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス