レスリング・清岡幸大郎 世界王者撃破!パリへ弾み 23歳新鋭 決勝は0-8から逆転V「最高の遠征になった」

 「レスリング・ランキング大会」(6日、ブダペスト)

 パリ五輪のシード権に影響する大会が開幕し、男子フリースタイルで65キロ級の清岡幸大郎(23)=三恵海運=と57キロ級の樋口黎(ミキハウス)が優勝した。ともに五輪前の最後の実戦となった。五輪初代表の清岡は予選リーグの初戦で東京五輪2位のハジ・アリエフ(アゼルバイジャン)に敗れたが、昨年世界選手権覇者のイスマイル・ムスカエフ(ハンガリー)を破るなどして突破し、決勝はイラン選手に勝った。2016年リオデジャネイロ五輪銀メダルの樋口は、初戦の準々決勝から3試合連続でテクニカルスペリオリティー勝ちした。

 23歳の新鋭、清岡が初の五輪を前に大きな収穫を得た。予選リーグ第2戦で昨年の世界王者ムスカエフを撃破。頂点に立ち「たくさん試合を経験し、最高の遠征になった」と白い歯を見せた。

 アリエフ戦は持ち味を出せないまま2-5で屈したが、ここでがらりと闘い方を変えてみせた。ムスカエフ戦は「間合いを近づけて相手にプレッシャーをかけた。自分の攻撃ができたし、逆に相手の攻撃を防げた」という。果敢にタックルで飛び込み、3-2の終盤にタックルから連続でアンクルホールドを決め、7-2で金星を挙げた。

 国内選考で東京五輪金メダルの乙黒拓斗(自衛隊)を破り、爆発力を秘める逸材。決勝はリーチの長いイラン選手に0-8の苦境から逆転勝ちした。8月の本番へ「妥協なく、一日一日の練習でしっかり追い込みたい」と気合を入れた。

 ◆清岡幸大郎(きよおか・こうたろう)2001年4月12日、高知市出身。幼稚園のときにレスリングを始めた。高知南高在学中の2018年、インターハイのフリースタイル55キロ級で優勝した。日体大に進学し、22年の全日本学生選手権のフリースタイル65キロ級を制した。23年の全日本選手権フリースタイル65キロ級で優勝。165センチ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス