バレー男子・大塚 チーム最多タイ10得点 世界王者に石川、高橋、西田ら温存完敗も存在感 メンバー入り猛アピール!

 「バレーボール男子・ネーションズリーグ、日本0-3ポーランド」(7日、西日本総合展示場)

 「買取大吉 バレーボール ネーションズリーグ男子福岡大会」の1次リーグを行い、昨年3位の日本は、前回王者で世界ランキング1位の強豪ポーランドに0-3で敗れて2敗目(5勝)を喫した。パリ五輪出場を決めているチーム同士の対戦で、ポーランドは6勝1敗。ミラノへ移籍する大塚達宣と、宮浦健人(ジェイテクト)がともに10得点。石川祐希(ペルージャ)、高橋藍(サントリー)は出場しなかった。

 日本が福岡大会で初黒星を喫した。疲労を考慮してリベロ登録した石川、高橋藍、西田ら主力を温存し、控えの宮浦、甲斐、深津らをスタメン出場させた一戦。リベロを本職とする山本と小川を同時出場させる“奇策”も見せたが、相手の強烈なサーブで常に先手を許し、高さのあるスパイクに防戦一方となった。

 第1セットを8点差で取られると、第2セットは10点差、最終セットは5点差と力負け。五輪でメダルを争うポーランドに完敗し、フィリップ・ブラン監督は「西田、石川らは安定感があって(出場したら)違う結果になったと思うが、(主力)メンバーでも課題は変わらないと思う。(レシーブがセッターの位置に返らない)B、Cパスになった時にアタック効果率が下がった」と厳しく評価した。

 ただ、光りもあった。この日から登録された大塚がチーム最多タイとなる10得点を記録。強烈なバックアタックなどで点数を重ね、精神面でも声を出して仲間を鼓舞し続けた。五輪メンバーは通常の国際大会より2人少ない12人。アウトサイドヒッターのポジション争いに向けて存在感を示した。「試合中は選考を忘れて集中できた」と振り返り、指揮官も「期待通り、チームに新たなエネルギーを分け与えてくれた」と高評価した。

 次戦(8日)は福岡大会最終戦としてスロベニアと対戦する。昨秋の五輪予選では勝利したが、過去には3連敗も喫した強敵だ。五輪本番のシード権のために、世界ランク5位以内を目指す日本にとっては負けられない戦い。ブラン監督は「明日はオリジナルメンバーに戻す」と石川ら主力の起用を明言。国内最終戦を最高の結果で締める。

 ◆大塚達宣(おおつか・たつのり)2000年11月5日、大阪府枚方市出身。洛南高から早大に進学。大学2年のときに日本代表に選出された。195センチ、87キロ。

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