樋口黎「死にかけた」パリ五輪前哨戦Vも38度高熱を反省「パリでは風邪をひかないように手洗い、うがい、徳を積む」

 ランキング大会から帰国したパリ五輪レスリング代表の(左から)清岡幸大郎、石黒隼士、樋口黎
 優勝したランキング大会から帰国した、パリ五輪代表の清岡幸大郎
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 レスリング男子フリースタイル57キロ級でパリ五輪代表の樋口黎(28)=ミキハウス=が9日、優勝したランキング大会(ハンガリー)から成田空港に帰国した。今大会は減量は順調だったものの体調不良に襲われ、試合当日に38度以上の高熱だったという。それでも準決勝は0-8からの大逆転勝ちで、五輪での第2シードを有力とし、約2カ月後の金メダルに弾みをつけた。「死にかけながら試合したが、体調が悪いときに(五輪)本番が来たという想定で、キツい中でも勝つことを考えていた。やることはできたかな。(状態は)いつもの10~20%くらいだったが、何とか勝てて良かった」とうなずいた。

 今回は行きの飛行機でマスクをつけていなかったことを省み、「パリでは風邪をひかないように気をつける。しっかり手洗いうがいをしてパリに臨みたい」と再発防止を強調。「試合の日に体調を崩すのはほぼ(経験が)なかったので、もう少し視野を広げて(想定したい)。あとは徳を積みたい。ごみ拾い、神社に行く、あいさつとか」と、真剣な表情で語った。

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