超異例!柔道五輪代表の斉藤立をパリ五輪41日前の海外大会に派遣 出場選手わずか4人もリネールもエントリー 僅差シード順争いで駆け引きか
全日本柔道連盟(全柔連)は11日、パリ五輪男子100キロ超級代表に決まっている斉藤立(22)=JESグループ=を今月22日のパンアメリカ・オープン・リマ大会(ペルー)に派遣することを発表した。代表選手の五輪1カ月前の大会出場となれば異例の事態となるが、現在斉藤は五輪ランク7位で、8月2日に試合を迎える五輪本番でのシード順を少しでも優位にする目的があるとみられる。
現時点で、同大会の男子100キロ超級には斉藤の他に世界ランク圏外のペルー選手2人がエントリーしているが、五輪2連覇王者のテディ・リネール(フランス)もエントリーするという異様な状況となっている。
五輪最大のライバルであるリネールは9日にスペインで行われた欧州オープン・マドリード大会で優勝を飾り、五輪ランクで大会前の7位から斉藤を抜いて6位に浮上。両者の差は30ポイントとわずかで、斉藤が今回優勝すれば再び6位に浮上するが、仮にリネールも出場するとなれば、五輪本番41日前に南米の地でまさかの前哨戦が繰り広げられることになる。