女子バレー 韓国一蹴 危なげなし!五輪切符獲得へ弾み 石川真佑「助け合ってプレーできた」

 「バレーボール女子・ネーションズリーグ、日本3-0韓国」(12日、西日本総合展示場)

 パリ五輪出場権を懸けた「買取大吉 バレーボール ネーションズリーグ女子福岡大会」の1次リーグを行い、6大会連続の切符を狙う日本は韓国に3-0で快勝し、7勝目(2敗)を挙げた。5枠が残るパリ五輪出場権は1次リーグ終了後の17日付世界ランキングで決まる。韓国戦後は13日にカナダ、15日にセルビア、16日に米国と顔を合わせる。1次リーグは16チームが参加し、各12試合を戦う。決勝大会には開催国のタイを含む8チームが進む。

 五輪切符獲得へ弾みを付ける快勝発進だ。日本が福岡大会初戦でホームの声援を受け、韓国にストレート勝ち。敗れた場合は多くの世界ランクポイント失う重圧のある中で勝利を収め、チーム最多16得点の石川真佑は「助け合ってプレーできた」とうなずいた。

 サーブで主導権を握り続けた。古賀紗理那のバックアタックを含めた4連続得点でスタートダッシュに成功。岩崎のネットインのサービスエースや、林のサーブでも韓国の連係を崩し続け、相手セッターに良いトスを上げさせなかった。

 第2セットまで連取し、迎えた第3セット。コンビネーションが乱れて先行される苦しい展開が続いたものの、途中出場した宮部のクイックや、イタリアリーグを経験した石川の力強いスパイクが何度もさく裂。23-22と逆転すると、最後はエースの古賀が、観客席までボールが吹き飛ぶほどの強打で勝負を決めた。

 昨秋の五輪最終予選で敗れた日本は、世界ランクで与えられる五輪切符獲得を目指している。第1週では世界ランク1位のトルコを、第2週では難敵・中国を撃破。世界ランクは6位まで上昇し、アジア最上位として6大会連続の五輪出場を視界に捉えている。

 次戦はカナダ。過去36勝2敗と勝ち越す“お得意様”だが、最終対決は21年6月までさかのぼるため、油断は禁物。真鍋監督も「今一番勢いがある。高さとスピードがあって厳しい戦いになる」と警戒する。2連勝なら夢舞台が大きく近づく重要な一戦。古賀は「強力なスパイカーがたくさんいる。(韓国戦で)コンビが合わなかった部分は、セッターと話し合って修正していけたら」と気を引き締めた。

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