バスケ女子 日本が世界3位豪州2連倒 主将・林がチーム最多得点 勝負どころで3Pシュート沈める

 第1クオーター、シュートを決める林(左)
 第2クオーター、シュートを決める馬瓜エ
 第1クオーター、ディフェンスする町田(左端)と馬瓜エ(右端)
3枚

 「バスケットボール女子・国際強化試合、日本95-87オーストラリア」(21日、北海きたえーる)

 世界ランク9位の日本は、同3位のオーストラリアを95-87で撃破した。WNBA選手が不在ながら、世界トップの高さとシュート力を誇る強敵。20日の第1戦に続いて2連勝し、金メダルを目指す今夏のパリ五輪へ弾みを付けた。

 馬瓜ステファニー(サラゴサ)がスタートダッシュを決めた。鋭いドライブから先制すると、3点シュートも沈めて1人でいきなり7得点。相手守備を引きつけてからパスを出し、林咲希(富士通)の得点も演出した。第2クオーター(Q)中盤には40-40と追い付かれる場面もあったが、途中出場の宮澤夕貴(富士通)、内尾聡菜(富士通)の得点でしのぎ、前半を50-43で終えた。

 第3Qはチームファウルで相手にフリースローを与える苦しい展開が続いたが、76-68とリードして最終Qに突入。主将の林咲希(富士通)、宮崎早織(エネオス)、山本麻衣(トヨタ自動車)らが次々と長距離砲を沈め、点を取り合う大接戦を最後は8点差で勝ち切った。林がチーム最多の19得点。

 恩塚亨監督は「確かな成長をつかむことができた。オフェンスで速さとシュート力を生かすことをチームでデザインできた。選手は素晴らしい個々の力を持っている。最大限引き出して日本らしいバスケをやり抜けるように、誇りに思ってもらえるような戦いができるように準備していきたい」と振り返った。林は「1人1人頑張った。みんなで頑張った結果」と話した。

 東京五輪銀メダルを超える成績を狙う24年パリ五輪。1次リーグでは世界ランク1位のアメリカを皮切りに、同6位のベルギー、同19位のドイツと戦う。今後は7月3、4日にニュージーランドとの強化試合2連戦(有明)を行う。

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