女子バスケ 豪州に2連勝 “あうんの呼吸”馬瓜姉妹そろって2桁得点 エブリン「絶対に2人でパリに」
「バスケットボール女子・国際強化試合、日本95-87オーストラリア」(21日、北海きたえーる)
世界ランキング9位の日本は、3位の強豪オーストラリアに95-87で競り勝ち、2連勝した。馬瓜エブリン(29)=デンソー=が13得点、馬瓜ステファニー(25)=サラゴサ=が12点と、姉妹そろって2桁得点。林咲希(富士通)がチーム最多の19得点を挙げた。五輪代表メンバーは12人で、現在の16人から絞り込まれる。7月4、6日には東京でニュージーランドと強化試合を行う。
ステファニーが心の中でさけんだ。「きたー!」。第4Q残り4分11秒でエブリンと高田が交代し、姉妹同時にコートイン。92-87と5点リードの場面では、攻めあぐねているエブリンに、いち早く気付いたステファニーがすかさずフォロー。“あうんの呼吸”でファウルをもらいながらシュートするバスケットカウントを沈め、8点差の大接戦を勝ち切った。
エブリンは13得点、ステファニーは12得点とそろって二桁。エブリンは「攻められなかったときに助けてくれて頼もしかった」とうなずき、ステファニーは「お互いに『ここに行く』とフィーリングで分かる。楽しかった」と声を弾ませた。
WNBA選手は不在ながら、世界トップの高さとシュート力を誇るオーストラリアから2連勝。パリ五輪金メダル獲得へ手応えを得て、ニュージーランドとの強化試合2連戦(7月4、6日、有明)に向かう。
12枠のメンバー選考も激しさを増してきた。エブリンは「絶対に2人でパリに行きたい。それが母への最大の恩返し」と語り、ステファニーは「(パリ五輪が)2人で出られる最後のチャンス」と闘志を燃やした。