大相撲 元幕内照強が断髪式 宮城野親方、横綱照ノ富士らが髷にはさみ 土俵で涙にじませる 阪神大震災の日に淡路島で生まれた力士
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元幕内照強(29)=伊勢ケ浜=の断髪式が23日、両国国技館で行われた。阪神大震災が発生した1995年1月17日に兵庫県・淡路島で生まれた力士。その目から涙があふれた。
師匠の伊勢ケ浜親方、元横綱白鵬の宮城野親方、横綱・照ノ富士らが髷にはさみを入れると、涙をぬぐった照強。169センチ、110キロ台の小兵ながら、足取りなど多彩な技を武器に幕内を22場所務めた。糖尿病の影響により、昨年春場所で幕下に転落。初場所中に師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)に相談して引退を決断、春場所は休場した。
引退会見では「自分の相撲がとれなくなった。もうここまでかなと、悔いのない決断ができた」と経緯を明かしていた照強。14年間の力士生活に幕を下ろした。