男子バレー日本代表 パリ五輪出場“史上最強”12人発表 ブラン監督「歴史をつくる」52年ぶりのメダルへいざ

 ネーションズリーグ1次リーグのフランス戦で雄たけびを上げる石川=22日(Volleyball World提供・共同)
 オンラインで記者会見したブラン監督
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 日本バレーボール協会は24日、パリ五輪に出場する男子日本代表12人を発表した。エースで主将の石川祐希(28)=ペルージャ、高橋藍(22)=サントリー、西田有志(24)=大阪ブルテオン=らが順当に選出。注目されたリベロには山本智大(29)=大阪ブルテオン=が選ばれた。オンラインで会見したフィリップ・ブラン監督(64)は「われわれは歴史をつくる。メダルに向かって突き進む」と、金メダルに輝いた1972年ミュンヘン五輪以来52年ぶりとなるメダル獲得を誓った。

 世界ランク2位となり、タレント、チーム力とも「史上最強」の呼び声高い日本代表。悩み抜いた末に12人を選んだブラン監督は「選手全員が五輪で活躍できると考えている。本当は他の大会のように14人連れていきたかったが、ルールの上で仕方がない」とした上で「われわれは歴史をつくる。メダルのためにゴールに向かって突き進むことを誓う。五輪後にすべての人々に、われわれの戦いに誇りを持ってもらえることを期待している」とメンバーに自信をにじませた。

 選出した選手、落選した選手に「さん」付けも交えて敬意を示し、選考理由を語っていった。中でも最も苦悩したのは、守備を重視する日本のバレーの要となるリベロのポジション。山本智大と小川智大(ジェイテクト)が最後まで競い合った上で、山本を選出した。

 「リベロは、最初に私が日本に来た時に言ったのは『日本は世界一のリベロを持つべきチームだ』と話した。今、日本には世界一のリベロが2人いる。多くの国が世界一のリベロがほしいと考えている中で、日本は五輪で1人に絞らないといけない」と2人をたたえた。そして「とても悩ましいところだった。全体的なものを見て選んだ。差はわずか。感情的には厳しいものがあった」と明かした。

 布陣が決まり、夢舞台まであと1カ月。“前哨戦”ともいえる27日からの8チームによるネーションズリーグ決勝大会(ポーランド)を経て、本番へと向かう。石川は「結果を出す。金メダルを取るための準備を最大限するだけ」と力を込め、高橋藍も「自覚と責任を持ち、メダル獲得に向けて頑張りたい」と誓った。半世紀以上閉ざされてきた歴史の扉を、こじ開ける舞台がやってくる。

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