池江璃花子の母 白血病で壮絶闘病の娘は正気失い「どんどん壊れて」18キロ減「歩くのがやっと」からの復帰を明かす

 日本テレビ系「人生が変わる1分間の深イイ話 2時間SP」が24日、放送され、競泳・池江璃花子選手(23)の母・美由紀さんに密着した映像が放送された。美由紀さんは池江が幼いころに離婚。3人の子供をシングルマザーとして育てあげた。

 池江は東京五輪を前にしたオーストラリア合宿中の2019年2月、急性リンパ性白血病を発症。実は18年12月の米合宿帰国後からタイムが上がらず、「体のだるさを感じることが多くなっている」と話していた。美由紀さんは「調子が悪い、って一切知らされてなくて」。関係者からは「合宿早めに切り上げて日本で検査をします」と連絡を受けたという。白血病という病名にショックを受けたのと同時に、「強い人になってほしい、と思って育てたので、あんまり弱音が吐けないように育ててしまった…」という後悔にも襲われたという。

 池江は抗がん剤治療を開始。激しい頭痛と吐き気で食事をとれない日々が続き、体重は18キロも減った。「『死にたい』って、泣きわめいた。その時は正気じゃなかった。病気を治してるんだけど、どんどん壊れていくような、娘が…」「普通の日常生活もできなくなってしまうのか…と思う時もあった。娘と別れてから病室(病院)の廊下を歩きながら、涙が出てくることが多々ありましたね」と振り返った。

 立っているのがやっと。服の上からでも分かるほど体は薄くなり、激やせした映像も放送された。19年12月に退院。すぐ、自宅の居間にトレーナーを呼び、筋トレを開始。「ほんとに歩くことがやっと、のところから。普通の人がゼロだとしたら、ゼロじゃなくマイナスですよ」。やせ細った体で腕立てや10キロのウエイトをつけての懸垂など、必死のトレーニングの様子も公開された。

 21年3月にプールに戻り、初泳ぎ。東京五輪代表選考レースで派遣標準記録を突破して優勝し、400メートルメドレーリレーの代表に内定。池江はゴールの瞬間、号泣し、直後のインタビューでも「自分がすごくつらくてしんどくても、努力は必ず報われるんだな、って思いました」と涙が止まらなかった。

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