男子バレー4強 石川祐希が大爆発 両チーム最多26得点 五輪“前哨戦”でエースが真骨頂

 カナダにストレート勝ちした日本の選手ら(Volleyball World提供・共同)
 カナダ戦に出場した日本の石川(Volleyball World提供・共同)
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 「バレーボール男子・ネーションズリーグ、日本3-0カナダ」(27日、ウッジ) 

 開幕し、昨年3位の日本は準々決勝でカナダに3-0で勝ち、4強入りした。29日(日本時間30日)の準決勝で、スロベニア-アルゼンチンの勝者と対戦する。1次リーグを9勝3敗の4位で通過した日本は、同5位のカナダから第1セットを26-24で先取。第2セットは25-18、第3セットは26-24で奪った。エースの石川祐希(28)=ペルージャ=が両チーム最多の26点を挙げた。

 負ければ終わりの一発勝負で、エースが真骨頂を発揮した。両チーム最多の26得点をマークし、日本をストレート勝ちに導いた石川は「隙を見せたら突いてくる力のあるチームを相手に、3-0で勝ち切れたのは良かった」と、主将らしくチームの勝利を喜んだ。

 試合開始直後、相手のスパイクを顔面に受けるアクシデントにも動じなかった。競り合いとなった第1セット終盤に次々と強打を決め、最後は鋭いサービスエースを突き刺して26-24で制した。

 第3セットは微妙な判定で17-19となり、チーム全体で猛抗議。「いら立ったが、判定は覆らない。そこからどう戦うかが大事だった」と冷静に切り替えた。サーブやブロックでも活躍し、24-24から2本連続でレフトから得点と抜群の存在感を示した。

 パリ五輪に臨む代表メンバー12人が発表されてから最初の試合。「悪くはなかったが、少しミスもあったので修正しなければいけない。あとは12人が目標に向かってやっていくだけ。五輪でメダルを取るために、この決勝大会で決勝に行くという目標を立てている」と残り2戦に目を向けた。

 日本は昨年に続いてベスト4に進出。ブラン監督は「五輪と同じで準々決勝まで進むと負ければ敗退となる。そういう状況を経験し、勝てたことは大きい」と収穫を口にする。エースとともに、まずは“前哨戦”で頂点へと上り詰める。

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