陸上界で28年ロス五輪への光 男女800mで落合晃、久保凛が高校生V 陸連・高岡SD期待「日本の中距離界を大きく変えてくれるのでは」

 「陸上・日本選手権」(30日、デンカビッグスワンスタジアム)

 女子800メートル決勝が行われ、昨年全国高校総体女王の高校2年生で、サッカー日本代表MF久保建英(レアル・ソシエダード)をいとこに持つ久保凛(16)=東大阪大敬愛高=が自己ベストを更新する2分3秒13で初優勝を飾った。高校生女王は16年の福田翔子(松江北高)以来8年ぶり。“28年ロサンゼルス五輪の星”が堂々の日本一に輝いた。また、男子800メートル決勝では高校3年生の落合晃(17)=滋賀学園高=が1分46秒56で初優勝。史上2人目の高校生優勝を果たした。

 パリ五輪選考会で輝いた若き力に、大会終了後の日本陸連の会見で中長距離担当の高岡寿成シニアディレクターは「印象に残っているのは男女800メートルを高校生が勝ったこと。若い力が出てきたのが非常に頼もしい。落合くんのインタビューを聞いても、参加標準を狙っていて、頼もしく感じた」と目を細め、「積極的なレースができるのが強み。ジュニアでありながらシニアの大会で全く臆することなくできる。日本の中距離界を大きく変えてくれるんじゃないかと思います」と、若き王者2人に期待を込めた。

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