田中希実、世界のレベル向上に「私は『亀の歩み』だと焦る」「怖い」 不安吐露も「未知へ飛び込む経験は誰よりもある」 自信胸にパリ五輪へ

 日本陸連は1日、新潟市内でパリ五輪代表内定選手会見を行った。女子1500メートルと5000メートルで五輪代表に内定した田中希実(ニューバランスは)「自分で勝ち取れた2種目の権利がとてもうれしいのと、パリが楽しみ」と思いを語った。

 直近の日本選手権では800メートル、1500メートル、5000メートルに出場し、4日間で5レースをこなした。既に五輪切符を獲得していた5000メートルに加えて1500メートルでも五輪切符を獲得。1500メートルは5連覇し、5000メートルで3連覇を果たした。本命種目2種目に加え、世界大会の過酷さを想定して出場した800メートルでも、決勝に進出するなど大活躍だった。

 2大会連続の五輪へは「楽しみ」と口にしながらも、「タイムや世界との力関係を見た時に、勝負するにはまだまだの位置かなと思ってしまっていた。東京(五輪)の時は力がついていなかった。東京の時のようなチャレンジャーのように挑む気持ちではなく、それでも背中を追いかける立ち位置になる。怖い気持ちが大きくなるのか分からないですが、2種目で走れる幸せを感じる大会にしたい」と様々な思いがあるという。

 「春から世界の標準が上がっていってギャップも大きくなっている。成長は感じているけど、私が『亀の歩み』ぐらいと焦る気持ちが多くて。消極的なことをいうのはよくないと思うのですが、具体的に目標を口にするのが怖いぐらい」と本気で世界と戦うからこそ感じる心境も明かした。それでも「1年1年が違った1年で、未知に飛び込んできた。未知へ飛び込む経験は誰よりもあると思う。自分のやってきたことを信じて飛び込んでいきたい」と、培った経験を自信に夢舞台へ挑む。

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