バレー女子 メダルへ守り勝つ リベロ異例の“3人体制” 真鍋監督キーワードは「一致団結」「守備」

 ゲーム形式の練習で喜ぶ古賀紗理那(中央)
 笑顔を見せるバレーボール女子日本代表
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 日本バレーボール協会は1日、都内で、パリ五輪の女子日本代表12人と、控え1人を発表した。主将の古賀紗理那(NEC)らが代表入りした中、リベロは控えを含めて異例の“3人体制”。真鍋政義監督は『一致団結』と『守備』をキーワードに挙げ、銅メダルだった2012年ロンドン五輪以来のメダル奪還に照準を合わせた。21年東京五輪代表の黒後愛(埼玉上尾)は落選した。

 大胆な選考で五輪メダルを奪還する。真鍋監督は小島、福留の2人に加え、リザーブに山岸を採用した。控えはアウトサイドヒッターなどを選ぶことが通例だが、異例の“リベロ3人体制”。指揮官は「本当は1人にしたい」と本音を漏らしつつ「現時点で最強と思える選手たちを選考する必要があった。日本は守備が生命線。福留、小島のスペシャリストを使い分けながら世界と戦う。それがわれわれの鉄則」と、表彰台を狙う最善策であることを強調した。

 6月に閉幕したネーションズリーグ(VNL)では銀メダルを獲得。サーブレシーブ時は小島、スパイクレシーブ時は福留と細かく交代し、それぞれの得意分野を生かした鉄壁の守備から、古賀らの攻撃につなげてきた。同じ戦術を五輪でも採用していく。

 「最後のワンピース」と表現する山岸には、チームのつなぎ役を期待する。真鍋監督は「女子は一致団結すると目に見えない力を発揮する」とチームスポーツ特有の爆発力を分析。その上で仲間からの信頼が厚く、国際大会で主将の古賀を支えるサポートが光った山岸に、13人を“一致団結”させる役割を託した。

 また、VNLが最大15試合に対し、五輪は最大6試合。試合数が減り、けがのリスクも少ないことから、士気向上を優先したメンバーを選んだ。

 6月29日に五輪の目標を設定する機会があった。選手が口にする言葉は『メダル』の3文字ばかり。VNL銀メダル獲得で自信を深め、全員が五輪表彰台だけを見据えていた。「VNLと五輪で各国の熱の入れ具合が違うことは重々承知している。その中で強豪国に勝てる強い気持ちでやれば、メダルの可能性がある」と指揮官。ロンドン五輪の歓喜をパリで再現してみせる。

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