大坂なおみ 苦しみながらも初戦突破に「勝ててほっとしている」娘・シャイちゃんの誕生日前祝いとした勝利に感慨深げな様子も

 「女子テニス・ウィンブルドン選手権」(1日、ロンドン)

 シングルス1回戦が行われ、女子で元世界ランキング1位の大坂なおみ(フリー)が世界53位のディアヌ・パリ(フランス)を6-1、1-6、6-4で破り、2回戦に進んだ。5年ぶりの大会出場で、勝利は6年ぶり。日比野菜緒(ブラス)は初戦敗退。第2シードのコリ・ガウフ(米国)エマ・ラドゥカヌ(英国)や、男子の前回覇者で第3シードのカルロス・アルカラス(スペイン)第1シードのヤニク・シナー(イタリア)は順当に勝ち上がった。

 客席から飛ぶ「カモン、ナオミ」の声を背に、大坂が苦しみながらも女子シングルスの初戦を突破した。最終セット終盤までもつれた接戦を制し、2018年大会以来の白星。「勝ててほっとしている。自分の成長につながると思う」と安堵(あんど)感をにじませた。

 一方的に第1セットを奪った後に流れが変わった。得意のサーブに対応され、片手のバックハンドから繰り出す多彩なショットに崩れる。立て続けにブレークを許し、いら立ちを隠せなかった。

 第3セットは「勝つには自分のテニスをするしかない」と自らに言い聞かせて臨んだ。1-3から3ゲーム連取で逆転。リターンで重圧をかけ、最後はダブルフォールトを誘った。「うまくリターンできた。長い間、取り組んできたことが、この時期に結果に表れて良かった」と納得顔だった。

 昨年7月2日はシャイちゃんを出産し、病院のベッドで大会を見ていたという。娘の誕生日の前祝いとした勝利に「1年前は生きていくことだけを考えていた。夢みたい」と感慨深げだった。

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