新小結平戸海 照ノ富士と三番稽古で息も絶え絶え「圧力とか雰囲気がすごい」
大相撲名古屋場所(14日初日、ドルフィンズアリーナ)に新小結として臨む平戸海(境川)が5日、名古屋市南区の立浪部屋に出稽古し、参加した関取衆で最多となる28番の申し合いをこなした。大関復帰を期す関脇霧島(音羽山)、大関豊昇龍(立浪)らと17番とった後、横綱照ノ富士(伊勢ケ浜)から三番稽古(同じ相手と何度もとる)の相手に指名された。
必死に攻めようとするも歯が立たず、苦悶(くもん)の表情。猛暑もあって、途中で息も絶え絶えとなった。それでも師匠の境川親方(元小結両国)や照ノ富士からゲキを飛ばされると奮起。鋭い当たりから横を向かせて押し出すなど、11番で2勝を挙げた。
横綱の胸を借りた平戸海は「いい稽古ができた。圧力とか雰囲気がすごいと思った。ありがたいです。最後は思い切りいけた」と感謝。上位陣を相手に、持ち味の右四つ速攻で寄り切る相撲もあり「何番か勝つことができたので、力はついてきたなと思う」と手応えを口にした。