坂本花織がタンゴに挑戦で「手の内側がめちゃくちゃ筋肉痛」鍵山優真はフラメンコ
フィギュアスケートの全日本強化合宿が6日、大阪府泉佐野市内で公開され、女子で世界選手権3連覇の坂本花織(24)=シスメックス=らが参加した。
坂本はショートプログラムで、初挑戦となるタンゴのリズムに乗った曲を披露。「先生と作り上げたオリジナルのタンゴという感じですが、目とか指先とか、つま先からエネルギーが出るような。かっこよさの中に色っぽさとか、そういうのも含めたかっこよさを見せたい」と新たな一面を開いた。これまで使っていなかった動きを手元に取り入れ「中指を中に入れて、手首もしっかり使って動かしなさいと言われて、翌日から手の内側がめちゃくちゃ筋肉痛」と笑った。
今シーズンに向けては「(26年のミラノ・コルティナ)五輪シーズンにつなげられるように、シーズン最初からスピンやステップでレベル4を取りたいし、ジャンプの確率を去年以上に上げたい」とさらなるレベルアップを誓った。
北京五輪、世界選手権銀メダリストの鍵山優真(21)=オリエンタルバイオ・中京大=は、ショートは「サウンド・オブ・サイレンス」、フリーはフラメンコの曲にのって「大人の男」を表現。「ショートはタイトル通りサイレンスな曲調で、静かなエッジワークとステップからボーカルも入ってくる流れ。なめらかな動きやちょっと渋みを感じる大人っぽい振り付けがあるので、そこを表現できるようになりたい」と話した。
宇野昌磨さんが引退し、男子のトップとしての立場で今季に臨む「僕が引っ張るとは全然考えていなくて、今は日本フィギュア界みんな強くて盛り上がっていこうとしているところなので、僕も同じ目線で上を見ながら目標に向けて頑張っていきたい」と静かに闘志を燃やした。