男子バスケ パリへ弾み!国内ラストマッチは白星 NBA挑戦表明の河村が17得点9アシストの大爆発

 第2Q、ゴール下に切れ込む河村(撮影・吉澤敬太)
 韓国に勝利し、歓声に応える日本。(右から)八村、渡辺雄
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 「バスケットボール男子・国際強化試合、日本88-80韓国」(7日、有明アリーナ)

 パリ五輪に出場する世界ランキング26位の日本は、50位の韓国を88-80で下した。五輪前に国内で行われる最後の実戦を白星で終えた。後半、河村勇輝(横浜BC)が攻撃をけん引して逃げ切った、ホーキンソン(SR渋谷)がチーム最多の34点を挙げた。NBAレーカーズの八村と、2023~24年シーズンはNBAグリズリーズなどでプレーした渡辺雄太は、84-85で敗れた5日の第1戦に続いてメンバー外となった。

 NBA入りへ一歩を踏み出した記念すべき日に、河村が17得点9アシストと大爆発した。スタメン出場すると、司令塔としてゲームメーク。3点ビハインドで迎えた第2Qでは、自身のパスを起点に吉井のシュートにつなげて逆転を演出した。

 後半も勢いは止まらない。第3Q開始直後に、3点シュートを2本連続でさく裂させると、最終Qには2人をドライブで抜いてから、空中でも1人をかわしてシュートを決める超人技で追加得点。コンビプレーも光り、チーム最多34得点を記録したホーキンソンを何度も生かした。

 NBAで本契約を勝ち取れば、しばらく国内でプレーする機会はない。福岡第一高時代の恩師・井手口孝監督、1万3382人のファンが見守る中、日の丸を背負って感謝をプレーに込めた。

 第2Qで逆転し、そこからはリードを守って8点差で勝利した。ただ、第1戦で敗れ、この日も前半は苦戦しただけに河村は、パリ五輪を見据えて猛省。「この2ゲームの出来だと、五輪ベスト8は難しくなる。これが本番ではなくてよかった。修正して取り組んでいければ」と気を引き締めた。

 選考サバイバルは終わり、8日に五輪メンバー12人が決定する。ホーバス監督は「(八村)塁、(渡辺)雄太が入ってコンビ、フィニッシュが変わる。すごく楽しみ」とNBA組2人のメンバー入りを示唆した。

 今後は渡欧してから、19日に予選ラウンド初戦で対戦するドイツと、21日には世界ランク4位のセルビアと強化試合を行う。本番でも対戦する国だけに対策を立てられるデメリットはあるが、格上と戦う経験値は日本にとってメリットは大きい。ここから本番へ向けて、仕上げていく。

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