「胸が痛くなった…」バレー男子五輪代表通知の瞬間を日本協会が公開 沈痛なブラン監督「一番やりたくないミーティング」リベロ発表の瞬間にファン涙「耐えきれない」
パリ五輪に出場するバレーボール男子代表の内定選手12人がチームミーティングで発表された様子が7日、日本バレーボール協会の公式YouTubeチャンネル「Channel JVA」で公開された。
ネーションズリーグ1次リーグ・フィリピン大会の最終戦・米国戦を終えた後のミーティングで内定選手を発表。ブラン監督は「オリンピックの年にやらなければいけない一番やりたくないミーティングだ。ここにいる全員をオリンピックの舞台に立たせてあげたい。でもそれはできないんだ」と切り出し、各ポジションごとに選手を発表していった。最後に注目されたリベロで一呼吸おいて「リベロは山本」と発表。表情を変えず受け止める山本の姿が映し出された。指揮官が「ファイナルを集中してみんなで戦いたいから今このタイミングで伝えた」と、語ったところで動画は終わった。
コメント欄では「ダメだ、最後のところで耐えきれない」、「メンバーに選ばれても表情を変えない山本に泣きそうになった」、「ブラン監督の立場上の苦しさや葛藤、全てが表れててボロ泣き」、「胸が痛くなった」との声が寄せられていた。
日本協会は24日にオンラインで会見し、内定選手12人を発表。リベロについてブラン監督は「リベロは最初に日本に来た時に言ったのは、日本は世界一のリベロを持つべきチームだと話した。今、日本には世界一のリベロが2人いる。多くの国が世界一のリベロがほしいと考えている中で、日本は五輪で1人に絞らないといけない。とても悩ましいところだった。1人に絞らないといけない状況で、現在世界は強いサーブ、スパイクを打ってくる。最終的に山本を選んだ。全体的なものをみて山本を選んだ。彼は五輪で活躍してくれる。五輪選考はこれで5回目だが、彼らの差はわずか。感情は厳しいものだった」と、悩み抜いた選考だったことを明かした。
日本男子は同五輪で金メダルを獲得した1972年ミュンヘン五輪以来52年ぶりとなるメダル獲得を狙う。
◇メンバーは次の通り。
①OP西田有志
②MB小野寺太志
③S深津旭弘
④OP宮浦健人
⑤OH大塚達宣
⑥MB山内晶大
⑧S関田誠大
⑩MB高橋健太郎
⑫OH高橋藍
⑭OH石川祐希
⑮OH甲斐優斗
⑳L山本智大
※丸数字は背番号、OPはオポジット、MBはミドルブロッカー、Sはセッター、OHはアウトサイドヒッター、Lはリベロ