女子バレー主将・古賀が五輪後の引退を表明 インスタで電撃発表 「絶対に金メダルを取る」花の都で有終の美を飾る

 バレーボール女子日本代表の主将でエースの古賀紗理那(28)=NEC=が9日、自身のインスタグラムで26日に開幕するパリ五輪後に現役を退くと発表した。「パリ五輪をもちまして現役を引退することにしました。パリ五輪にバレーボール人生の全てを懸けて戦います」などとつづった。五輪後に会見を行う予定という。古賀は熊本信愛女学院高時代の2013年に日本代表に初選出。21年東京五輪に出場した。

 突然の決意発表だった。パリ五輪を集大成にすることを決めた古賀は、自身のインスタグラムに「全ての経験と出会いが今の私をつくってくれました」と、山あり谷ありの競技人生を感謝とともに直筆の文章をつづった。ともにパリ五輪に出場する夫で男子日本代表の西田有志も、「いいね!」と投稿した。

 身長180センチと恵まれた体格に加え非凡な競技センスを持ち、守備にも優れたオールラウンダー。熊本信愛女学院高では1年生ながら主力として全日本高校選手権で4強入りし、全国的に注目を集めた。2013年に日本代表入りし、15年のワールドカップ(W杯)で活躍した。

 順風満帆に思われたキャリアだったが、16年リオデジャネイロ五輪は直前でメンバーから落選。失意から立ち直り「絶対に金メダルを取る」と臨んだ東京五輪では初戦で捻挫し、チームは25年ぶりに1次リーグで敗退するどん底を味わった。

 覚悟は決めていた。今年のネーションズリーグでは、主要国際大会で10年ぶりの表彰台となる銀メダル獲得に貢献。6月に福岡で開催された1次リーグでは、「代表として日本で戦うのは私は最後だった。本当に九州でできたことはうれしい」と話していた。

 雪辱を期すパリ五輪は主将としてチームを率いる。「東京五輪の敗戦からはい上がる。チームも自分も強くなろう」との思いで引き受けた。ネーションズリーグで、成長した姿を見せた。花の都では最後の大仕事に全力を尽くす。

 ◆古賀紗理那(こが・さりな)1996年5月21日、熊本県出身。母の影響で小学2年からバレーボールを始めた。大津中3年時は全日本中学校選手権で3位。信愛女学院高に進学し、高校2年時から日本代表に選出された。3年時はインターハイ準優勝。卒業後の2015年からNECに所属。23-24年シーズンは皇后杯とVリーグを制する2冠で2連覇に貢献し、MVPを獲得した。21年東京五輪代表。180センチ。最高到達点は305センチ。夫は男子日本代表の西田有志。

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