バレー男子 西田有志が古賀紗理那へ「努力を間近で見ていた。そういう人が最後に笑う。かっこいいな」妻のパリ五輪引退表明に思い語る

 バレーボール男子日本代表の西田有志(大阪ブルテオン)が10日、都内で取材に応じた。パリ五輪(26日開幕)での現役引退を表明した妻の古賀紗理那(NEC)について「努力を間近で見ていた。そういう人が最後に笑う。かっこいいなって。それが率直な感想」などと話した。

 2人は2022年12月31日に結婚。Vリーグ所属チームの本拠地が違うため遠距離生活だが、西田が原因不明の体調不良に悩まされたときはそばで支えてもらった。普段の生活ではバレーボールの技術を語り合うなど、互いに時間を見つけて寄り添ってきた。

 古賀は9日にパリ五輪での引退をSNSで発表したが、西田は「発表するときに一緒にいた」という。「スッキリしたと言っていた。隠しながらやるよりも、スッキリして最後の試合にいくという、それだけだと思う」と前日の様子を振り返るとともに妻の思いを代弁した。

 西田は2、3年前から古賀のキャリアへの思いを聞いていたという。「彼女も(過去の)五輪で悔しい思いをして、引退を考えていた。(そこから所属の)NECでも天皇杯、Vリーグ(と優勝して)、それが(古賀の思いを)物語っている。彼女の努力はすごい。人生設計を決めることが今のパフォーマンスにつながっている。(発表して)スッキリするなら、それもいいなと」と、パリ五輪を自身の集大成と位置づけて準備してきた古賀の姿を思いやった。同時に「常にストイック。自分よりも結果出してますし、素直にかっこいいと思う。奥さんの努力を間近で見ていた。そういう人が最後に笑う。かっこいいなって。それが率直な感想」と話した。

 男子日本代表はパリ五輪では1972年ミュンヘン五輪以来52年ぶりのメダル獲得を掲げる。西田は「勝てるチームだと思っている。金メダルはこのチームは出せる。僕はこのチームは可能だと思う」と、妻と立つ最後の夢舞台へ力強く意気込んだ。

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