パリ五輪に出場するバスケットボール男子日本代表が１０日、都内で会見した。日本バスケットボール協会は８日に１２人のメンバーを発表。ＮＢＡで日本人最長６シーズンプレーした渡辺雄太も左ふくらはぎ肉離れでコンディション調整が続く中で２大会連続で選出された。

　渡辺は現在のコンディションについて「足は今日もＭＲＩをさっき撮ってきて順調に回復してる。五輪は問題なく出れる」と、力強く語った。

　五輪切符を獲得したＷ杯のメンバーを中心に、レーカーズで活躍する八村塁が加わった布陣は「歴代最強」の呼び声高いが「東京五輪は３連敗で終わったが、Ｗ杯を含め経験を積めた。それは五輪で生きてくる。歴代最強かどうかは結果が決めること。この１２人ではまだ結果を残していない。結果を残した上でそういうふうに呼べるチームになれたら」と、力を込めた。

　Ｗ杯では自身の代表引退発言もチームをまとめる要因となったが、「今回は勝手なことはするなと、釘を刺されているので（笑）。今回はそういう発言はない代表は自分がやれる限り、求められる限り続けていきたい」と、誓った。

　◇五輪代表１２人は次の通り。

　【ＰＧ】富樫勇樹（千葉Ｊ）、河村勇輝（横浜ＢＣ）、テーブス海（Ａ東京）

　【ＳＧ】比江島慎（宇都宮）、富永啓生（無所属）

　【ＳＦ】ジェイコブス晶（ハワイ大）、渡辺雄太（無所属）、馬場雄大（無所属）、吉井裕鷹（三遠）

　【ＰＦ】八村塁（レーカーズ）

　【Ｃ／ＰＦ】ジョシュ・ホーキンソン（ＳＲ渋谷）

　【Ｃ】渡辺飛勇（信州）

　【リザーブ】川真田紘也（長崎）、佐々木隆成（三遠）

　日本代表は今後渡欧し、１９日にパリ五輪１次リーグ初戦でも対戦する２３年Ｗ杯王者のドイツ、２１日にＮＢＡで３度ＭＶＰのニコラ・ヨキッチ（ナゲッツ）を擁するセルビアと強化試合を行い、本番に備える。国内試合をコンディション調整で欠場した八村はここでチームとの融合を図る。

　本大会では１次リーグＢ組で、２７日にドイツ（世界ランク３位）、同３０日に開催国でＮＢＡ新人王にも輝いたビクター・ウェンバンヤマを擁するフランス（同９位）、８月２日に世界最終予選を勝ち上がったブラジル（同１２位）と対戦する。