バレー男子主将・石川祐希 目標は「金」 高橋藍欠場VNL銀で手応え 「メダル獲得」から上方修正
バレーボール男子日本代表が10日、都内で取材に応じた。9日にチームミーティングを行い、パリ五輪の目標を1972年ミュンヘン五輪以来52年ぶりの「メダル獲得」から「金メダル」に昇格。主将でエースの石川祐希(ペルージャ)らが意気込みを語った。
俺たちならできる。男子日本代表は、これまで掲げていた五輪「メダル獲得」の目標を「金メダル」に昇格させた。全体ミーティングでは全員の思いが一致。石川は「勝てる保証はない」と主将として気を引き締めつつ、「結果につなげるために僕たちの実力、力を発揮するだけのこと。あくまで挑戦者。最近、力をつけたチームというだけ。現実を見て取り組んでいきたい」と、言葉の節々に自信を漂わせた。
“金”と宣言できる理由がある。石川が代表の主力になって以降の国際大会では、23年ネーションズリーグ(VNL)の銅メダルが最高だった。決勝舞台の経験がなく、石川は“メダルをかけた試合の経験値”の低さを不安視していた。
ただ今年のVNLでは、高橋藍が負傷欠場した中でも銀メダルを獲得。世界一をかけた戦いを経験できたことで、今までより鮮明に五輪の頂点をイメージができるようになったという。五輪の初戦はVNL福岡大会でフルセットまで競ったドイツ戦。「VNLにピークを持っていっていない」と頼もしく語るエースは、「初戦が一番大事。守備が生命線。勝負できる」と力を込めた。