パリ開幕2週間前も忙殺…早田ひな「五輪って感覚ない」異例の長期遠征直後で本音「忙しすぎて精いっぱい」混合複金に手応えも

 パリでの活躍を誓う早田ひな(左)と張本智和=12日
 張本智和(右)の発言に吹き出す早田ひな=12日
 五輪への意気込みを語る早田ひな=12日
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 26日開幕のパリ五輪に出場する卓球日本代表が12日、都内で強化合宿を公開した。本番まで残り2週間となったが、直前まで海外でツアー大会出場が続いていただけに、女子のエースで世界ランク5位の早田ひな(24)=日本生命=は「約2カ月半(海外)遠征に行っていたので、思っていたより(五輪開幕が)もうすぐで、すごくバタバタしている。今のところ、あまり五輪(で戦う)っていう感覚はない」と苦笑いしながら心境を明かした。

 日本勢は今年1月まで国内での代表争いに注力していたため、残りの半年間は五輪のシード順を上げるために国際大会を転戦。特に5月第4週のWTTコンテンダー・リオデジャネイロ大会から、7月第2週のWTTスターコンテンダー・バンコク大会までは5連戦となり、早田は一度も帰国することなく過密日程をこなしてきた。

 五輪直前期としては異例といえる長い旅程をようやく終えた早田は「忙しすぎて、目の前の一瞬一瞬を過ごすのに精いっぱい。今も(日本に)帰ってきたら(遠征時に使った)5、6個スーツケースが部屋の前にあって、それを片付けていた」と吐露。この日も練習には参加せず、会見や壮行会に参加した後はすぐに拠点の大阪に帰って、パリへの出発直前に再び合流する予定だといい「やることがありすぎて、目の前のことをこなすのに精いっぱいという感じ」と明かした。

 それでも、3種目に出場する女子のエースには大きな期待が懸かる。中でも、混合ダブルスでは張本智和(智和企画)とのペアでツアー4大会連続優勝と破竹の勢いで締めくくり、第2シードをギリギリで勝ち取って金メダルを近づけた。「五輪のしょっぱなの種目なので、そこで勢いをつけていきたい。(本番で)中国人選手を倒せる可能性は相当低いとは思うが、何かが起きたら一番勝てるのは混合ダブルスなのかなと。それを実現させたのが東京五輪(水谷隼&伊藤美誠ペア)だったと思うので。自分を勢いづけてくれるのが混合ダブルスかなと思っている」とうなずいた。

 今月7日には24歳の誕生日を迎えた。「初めての憧れの五輪なので、自分が卓球人生を振り返った時に、すごく印象に残るのが24歳(のこの1年)なのかなと思っている。いい1年にできたらいい」と期待していた。

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