バレー男子 パリ五輪へ向け出国 開幕直前に世界ランク1位ポーランド強化試合 石川「全力を試す」照準は初戦ドイツ“早朝対策”抜かりなし

 バレーボール男子日本代表が14日、羽田空港から欧州へ出発した。パリ五輪前にポーランドで直前合宿を張り、20日に同国、21日にセルビアと強化試合を行う。1972年ミュンヘン五輪以来のメダル獲得へ、主将の石川祐希(ペルージャ)は「いよいよ。質のいい練習ができたし、日本でやれることはやりきった。あとは最終強化をしてパリへ向かいたい」と意気込みを語った。

 “早朝対策”も抜かりない。初戦のドイツ戦(27日)は、朝9時から始まる。この開始時間は国際大会では異例で、石川も「高校生、大学生ぶり」と語るほど。13日は早朝6時からチームで体を動かし、朝9時に100%のパフォーマンスが出せるように調整してきた。直前合宿でも同様のリズムで練習し、初戦に照準を合わせていく。

 ネーションズリーグでは過去最高記録の銀メダルを獲得する快挙を成し遂げたが、世界ランキング1位のポーランドと手を合わせることができなかった。五輪開幕前にポーランドと練習試合を行うことは、頂点を目指す日本にとって大きな経験値となる。石川は「今の自分たちの全力を試すことが大切。そこを経験したかった。五輪に入る前に一番力のあるポーランドと試合できることは、僕たちにとって大きい」とうなずいた。

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