パリ五輪400Mリレーの走順は? 土江ディレクター「めっちゃパターンある」サニブラウンは1走や4走候補 3走候補・桐生はDLロンドンで「チェックする」
日本陸連は14日、都内で“リレー侍”こと男子400メートルリレー代表の合宿を都内で公開した。悲願の金メダルを狙うパリ五輪へ、土江寛裕ディレクターは「金メダルを目標にリレーを作り上げる」と意気込んだ。
この日は坂井隆一郎(大阪ガス)から柳田大輝(東洋大)、柳田から桐生祥秀(日本生命)など、さまざまなパターンでバトンパスの練習を行った。土江ディレクターは「経験豊富なリオのメダリストが2人(桐生と飯塚翔太)いて、ハキームがいて、柳田、上山、坂井といった中堅のような選手がいたり、新しく入ってきた選手もいる、すごくバランスの取れたメンバー」と、いいチームになったと説明。「どの選手がどう入っても成立する」とうなずいた。
走順については「めっちゃパターンある。5、6パターンはできてます。個人のレースをしっかりやった上で、いいメンバーをいい順番で並べることに尽きる」と、これまでにない幅広い選択肢の中から選ぶとした。
パリ五輪では、個人種目の予定がない柳田大輝(東洋大)は、リレーに集中できることもあり、バトンの受け渡しがある2走が有力。1走はスタートが武器の坂井隆一郎(住友電工)や5月の世界リレー予選で1走を務めたサニブラウン・ハキーム(東レ)が候補となった。サニブラウンは4走の候補者でもある。
20日のダイヤモンドリーグ・ロンドン大会では1走に坂井、2走に柳田、3走に桐生を配置予定。4走は上山紘輝(住友電工)や東田旺洋(関彰商事)が候補となった。「桐生が個人で本来の力で(今季)走れていない。3走が走れるかのチェックになる」と夢舞台への試金石にする。
土江ディレクターは「37秒40が金メダルのライン。アメリカがしっかりつないだら絶対に勝てない。アメリカに先攻されないようなレースをすることが大事」と強調。日本が誇るバトンの受け渡しで金メダルを狙う。