東京五輪金の伊藤美誠&水谷隼氏 決勝で激突の中国ペアが「マジでうぜぇ」伊藤の闘争心に火をつけたポーズ「いざやられると」
東京五輪の卓球混合ダブルスで金メダルを獲得した水谷隼氏と伊藤美誠が12日にテレビ東京系で放送された「オリンピック伝説の試合 本人と見直したら新発見!パリへ大壮行会SP」に出演。東京五輪決勝の中国ペア戦を振り返り、知られざる秘話を明かした。
許シン、劉詩ブン組(中国)との対戦となった決勝戦。第1ゲーム、第2ゲームと続けて落としたが、伊藤が「自分が簡単なミスしかしてないから、自分が決めればいいと思ってた」と振り返ると、水谷は「よかった。自覚あったんだ」とポツリ。その瞬間、伊藤の表情が強ばったが、水谷がたたみかけるように「ほらミスした。ほらミスした。当時の心境」と連発。伊藤が「めっちゃウザくないですか?」とキレ気味に明かすなど、中国ペアに圧倒された。
それでも伊藤が「楽しみたいなと思って。いろいろやってみようと思ったことからいいラリーが」と心境の変化があったことで、試合の流れは変わった。そして第4ゲームに闘争心に火をつける瞬間があったという。
許シンが得点を決めて人さし指を立てて驚きの表情を浮かべるポーズ。この瞬間、伊藤が「やられた瞬間、『あっ、ウザい』と思って。よく許シンって(ポーズを)やるんですけど、いざやられるとやっぱウザいなと思って。絶対に勝ってやると思って気合が入った1点でした」と明かす。
「よく日本人の男子がやられているのを動画では見ていたんですけど、いざ自分がやられるとマジでうぜぇと思って。本当に気合入った」と振り返った伊藤。スイッチが入り「絶対ビビってる」発言など闘争モードに入って3ゲームを連取。最終第7ゲームをとって4-3で中国ペアを下し、初の金メダルをもたらした。
番組内では終始、伊藤がペースを握って水谷が下に出る形でトークが展開。年齢的には水谷の方がだいぶ上だが、立場が逆転してしまったきっかけは「世界ランキングで抜かれたくらいから…」と水谷が明かし共演者は大爆笑。コンビ名も「美誠」の方が先で報じられるようになり、「力関係が逆転してしまった」と明かしていた。
他にも細かいプレーの解説、当時の心境など、東京五輪直後ではあまり語られていなかった秘話も語られていた。