石川祐希が堂々宣言「金メダル持って帰ります」ポーランド直前合宿へ出発 52年ぶり快挙へ「日本でやれることはやりきった」
パリ五輪に出場するバレーボール男子日本代表が14日、羽田空港から直前合宿を行うポーランドへ出発した。20日に世界ランキング1位の同国、21日に同10位のセルビアと強化試合を行うことを発表。1972年ミュンヘン五輪以来、52年ぶりのメダル獲得へ向けて、欧州で最終仕上げに入る。練習パートナーとして小川智大(ジェイテクト)、エバデダン・ラリー(大阪ブルテオン)もともに出国した。
歴代最強の日本代表が出陣した。次に帰国するのは、輝くメダルを手にした五輪終了後。出発セレモニーで声援を受けた主将の石川祐希(ペルージャ)は「応援を力に金メダルを持って帰ります」と堂々宣言し、「日本でやれることはやりきった。あとは最終強化をして、パリへ向かいたい」と自信をみなぎらせた。
“早朝対策”に抜かりはない。初戦のドイツ戦(27日)は、現地時間の午前9時から始まる。国際大会では異例の開始時間で、石川も「高校、大学生ぶり」と苦笑いするほどだ。チームとしては13日に“朝活”を実施。午前6時から散歩で体を起こし、ドイツ戦開始と同時刻に体育館に入場した。開幕までも同様のリズムで調整する方針で、朝9時から100%の力を発揮できる“早朝モード”を作り上げていく。
20日にポーランドと、21日にセルビアと強化試合を行うことも発表された。今年のネーションズリーグでは銀メダルを獲得したが、ポーランドと手を合わせる機会はなかった。五輪の頂点を目指す日本にとって、避けては通れない最大のライバル。強化試合といえど、開幕前に戦えることは大きな経験値となる。
「今の自分たちの全力を試すことが大切。そこを経験したかった」と意義を語るエース。16年リオデジャネイロ五輪は出場権を逃し、東京五輪は8強。石川が代表入りしてから10年間の時間をかけて、日本は世界一に手が届くまでに成長した。あとは結果で力を証明するだけだ。