女子テニス・クレイチコバが初制覇「人生で最高の日」プロ決断のきっかけとなった恩人・ヤナ・ノボトナさんに並ぶトロフィーに感慨
「テニス・ウィンブルドン選手権」(13日、ロンドン)
女子シングルス決勝で第31シードのバルボラ・クレイチコバ(チェコ)が第7シードのジャスミン・パオリーニ(イタリア)を6-2、2-6、6-4で破り、初優勝を果たした。21年全仏オープン以来の四大大会2勝目で、優勝賞金270万ポンド(約5億5千万円)を獲得。パオリーニは今年の全仏に続く準優勝で、四大大会初制覇を逃した。
母国が生んだ名選手マルチナ・ナブラチロワさんが見守る中で、女子シングルスの頂点を極めると、クレイチコバは高々と両腕を上げて歓喜に浸った。「人生で最高の日。やり遂げて、とても幸せ」と穏やかに笑った。1998年大会優勝のヤナ・ノボトナさんとの出会いが人生を変えた。進路に迷っていた18歳の時に手紙を書き、助言を受けてプロになることを決断。その恩人は2017年に49歳で早世しており「同じトロフィーをもらえるとは夢にも思わなかった」と感慨に浸った。