元幕内・炎鵬が1年2カ月ぶりの復帰「言葉ないっすね、感謝しかないっす」 復帰戦飾れずも涙、言葉詰まらせ

 清水海に敗れた炎鵬(手前)=撮影・石井剣太郎
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 「大相撲名古屋場所・2日目」(15日、ドルフィンズアリーナ)

 元幕内の炎鵬(伊勢ケ浜)が、1年2カ月ぶりに復帰した。

 脊髄損傷で十両だった昨年夏場所10日目から途中休場し、7場所連続休場となり、番付を最高位の前頭4枚目から西序ノ口13枚目に落とした。幕内経験者では異例となるこの日2番目の相撲だったが、館内に足を運んだファンから「炎鵬頑張れ!」と大きな声が飛び交う。清水海(境川)との復帰戦は上手出し投げで敗れたものの、1年2カ月ぶりの土俵に「最高ですね。よくここまでやってこれたんだな」と万感の思いを語った。

 1年以上のブランクがあったが「不安は一切なかった」。復帰戦を白星で飾れなかったことについては「ちょっと高ぶっちゃった。気持ちが入り過ぎた。やっぱり相撲勘というか、土俵に上がったときのイメージが違う」と反省した。復帰への長い道のりを振り返ると思わず涙。「言葉ないっすね。感謝しかないっす」と言葉を振るわせ、「先は長いと言われますけど、全てを懸けてやっていきたい」と幕内を沸かせてきた人気の小兵力士が再起を誓った。

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