体操女子・宮川紗江が現役引退発表 指導者転身「最高で最強の指導者になれるように」 リオ五輪代表、パワハラ告発でも話題に
体操女子で16年リオデジャネイロ五輪代表の宮川紗江(24)が15日、自身のXを更新し、現役引退を発表した。
全文は次の通り。
「この度、約22年間の競技生活を引退することになりました。4月の全日本選手権が終わってから、最後はお世話になった埼玉県の代表として国体を目指そう、戦おうと決めていました。残念ながら本国体予選となる関東ブロックでの予選通過出来ず、関東ブロック大会をもって引退することになりました。最後の演技は自分の大好きな体操を心から楽しんで演技することが出来ました。
長かったようであっという間な競技生活を振り返ると苦しかったこと、しんどかったことが思い出されます。そんな競技人生をここまで長く続けられたのは1番近くで見てくれていた家族、一緒に戦ってくれた仲間、支えてくれた仲間。幼少期から今まで指導して頂いたコーチの皆様。1番しんどい時に近くにいてくれた方々。沢山応援してくださったファンの皆様。私の体操人生に関わって頂いた皆様のおかげです。
競技生活を通してたくさんの方に出会い、いい事も悪いこともたくさん経験することが出来ました。この経験は一生忘れることの無い私の財産です。
これから新たな人生へ向かっていきます。第2の人生は体操競技の発展、子どもたちの指導など、様々な活動をしていきたいと思っています。
指導者としてはまた1からになりますが、最高で最強の指導者になれるよう楽しく、元気に頑張りたいと思います。
そして、少しづつお世話になった方々に恩返し出来たらなと思っています。
最後になりますが、体操選手宮川紗江を今まで支えて頂きありがとうございました。
これからの活動も応援して頂けると幸いです」
宮川は脚力を生かした床、跳馬を武器に活躍。15年には世界選手権代表入りを果たし、16年リオデジャネイロ五輪にも出場。団体4位に貢献した。18年には自身を指導するコーチが暴力指導による無期限登録抹消処分を受けたが、処分の不当性を訴えるとともに、協会関係者からパワハラを受けたと告発し、大きな反響を呼んだ。(日本協会の第三者委員会の報告書で協会関係者のパワハラ行為は認められなかったと発表された)