照ノ富士V10一夜明け「約束を果たせた」 群雄割拠の状況にも持論「相撲に向き合う姿勢が昔より良くなっているからこそ」

 10回目の優勝を飾った名古屋場所千秋楽から一夜明け、会見する照ノ富士
 10回目の優勝を飾った名古屋場所千秋楽から一夜明け、会見する照ノ富士
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 大相撲名古屋場所で10回目の優勝を飾った横綱照ノ富士(伊勢ケ浜)が千秋楽から一夜明けた29日、名古屋市内の部屋宿舎で会見し「2桁優勝を目指して頑張りますと言っていたので、自分の中で約束を果たせたなっていう思い」と、落ち着いた表情で心境を語った。

 2場所連続途中休場明けで初日から10連勝。14日目から連敗し、12勝3敗で平幕隆の勝に並ばれたものの、優勝決定戦では貫禄の強さを示した。今場所成長を感じた力士を問われると「みんな毎場所毎場所成長していると思うし、それにつられて自分も成長していかなきゃならないっていう思いで今、やっていた」と、周囲の成長に刺激を受けていることを明かした。

 一人横綱となって3年近く。新鋭の優勝や活躍が続き、番付の重みを問われる状況についても持論を述べた。「今の力士がああだこうだ言われることが多いけど、相撲に向き合う姿勢が昔より良くなっているからこそ、誰が優勝してもおかしくないような大相撲になってきているんじゃないかなって自分の中で思うし、だからこそ、やっぱりそういうことを言ってほしくない思いはある」と胸中を吐露。「他の力士たちも、稽古場で番数が少ないとかいろんなことを言われるけど、みんなそれだけじゃなくて、他のところで、たとえば治療とかトレーニングとか、そういったものでものすごく頑張っているのも聞く。だから相撲をとっていて簡単に勝てるわけではないということは、常々感じる。肌を合わせるからこそ、わかること。だから15日間の私生活から何からっていうことを、今まで以上に集中してやっている」と、多くの力士が高い意識で土俵外の鍛錬や節制に向き合っていることに触れた。

 目指すと公言してきた10回目の優勝を達成。まだまだ他の追随を許さない第一人者は「目標を立てないとやっていけない、中途半端な気持ちで相撲は続けられないという思いはある。じっくり考えて、次の目標を立てて頑張っていきたい」と先を見据えた。

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