木竜皇が新十両 元幕内時津海の父と親子二代関取「おやじを超えるのが恩返し。おやじの番付を超えたい」
日本相撲協会は31日、大相撲秋場所(9月8日初日、両国国技館)の番付編成会議を開き、木竜皇(立浪)と大青山(荒汐)の新十両昇進、欧勝海(鳴戸)の再十両を決めた。
木竜皇は2021年夏場所で初土俵を踏んでから3年余り。22年九州場所後の両足首手術など、ケガに苦しんだ時期もあった。ここ1年は幕下上位に定着。夏場所は東幕下3枚目で5勝しながら、番付運もあって新十両昇進には届かなかった。西幕下筆頭で臨んだ名古屋場所で6勝1敗と大きく勝ち越し。ついに念願の関取の座を手にし「うれしいですね。ホッとしています。文句なしで上がってやろうと、稽古もいつも以上に力が入った。胸を張って十両に上がりたいと思っていた」と喜びを口にした。
先代時津風親方(元幕内時津海)の長男で、親子二代関取の誕生。父からも「おめでとう。でも、これからだよ。大変なこともいっぱいあるから、これから頑張るんだよ」と連絡があったという。右四つで頭をつけての寄り、巧みな出し投げは、父をほうふつとさせる。「父の相撲をほとんど見たことがなかったが、(似ていて)親子なんだなとビックリした。この相撲で関取に上がれたのはうれしい」と笑顔。「おやじを超えるのが恩返しだと思うので、まずはおやじの番付(最高位東前頭3枚目)を超えたい」と目標に掲げた。