北京五輪団体戦順位が確定 銅メダルはROC(ロシア五輪委) CASがカナダの訴え棄却 金は米国、銀は日本

 スポーツ仲裁裁判所(CAS)は2日、北京五輪団体戦でのワリエワのドーピング騒動を巡る順位変更について、カナダ側の控訴を棄却したことを発表した。これで同団体戦は金メダルが米国、銀メダルが日本、銅メダルがROC(ロシア五輪委員会)に決まった。

 カナダ五輪委員会は決定を受けて「決定を尊重する」とコメントを発表した。ISUの判断ではワリエワの女子SP、フリーとも1位の各10点を失格で0点に。ペアとアイスダンス、男子シングルの順位点で総合得点54点とされ、米国(65点)、日本(63点)に次ぐ3位とした。カナダは53点で4位だった。ただ、ISUの規程では失格者が出た場合、「失格した競技者よりも順位が下位だった選手はそれに応じて順位が上がる」とされているが、女子SPとフリーの順位点は繰り上がっておらず、カナダ側はSP、フリーでそれぞれ1点ずつ加点され、ROCとの順位が入れ替わると主張していた。

 CASは7月25日にフィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワ(ロシア)のドーピング失格による22年北京五輪団体戦の順位変更を巡るロシア側の控訴についての裁定を発表し、棄却。「ワリエワの失格は正しく、ROCに金メダルを授与することはできないという結論を下した」と説明した。これにより、米国の繰り上がり金メダル、日本の繰り上がり銀メダル獲得が確定していた。

 パリ五輪開催中の8月7日に米国と日本のメダル授与式が行われる予定となっており、日本からも北京五輪代表の坂本花織らが出席する。

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