川内優輝、自身への誹謗中傷告白「定期的に『税金泥棒』『公務員やめろ』」 国への要望も「虚偽の誹謗中傷は強く取り締まって」

 男子マラソンの川内優輝(あいおいニッセイ同和損保)が2日、自身に対する過去の誹謗中傷について告白した。

 川内は、パリ五輪で相次いでいる選手らへの誹謗中傷について、盛山正仁文部科学相が2日の記者会見で言及したというネットニュースへコメントを投稿。川内は「オリンピック選手に限らず、スポーツ選手への誹謗中傷は数多くあります。今回オリンピック選手に対する誹謗中傷に注目が集まったことを受けて、誹謗中傷に対する何らかの法改正が進んで欲しいと思います」とつづった。

 続けて「私も埼玉県庁に勤務していた時には、SNSだけでなく、匿名掲示板やヤフコメにも、定期的に『税金泥棒』『公務員やめろ』『公務に専念しろ』などと書き込まれました。また、『勤務時間中にトレーニングしてる』『コネで公務員になった』『練習ばかりしていてほとんど働いてない』等と事実ではない虚偽の誹謗中傷も沢山されました」と自身に向けられた誹謗中傷について告白した。

 さらに「勤務先に『才能が無いから引退した方がいい』と手紙が届いたり、勤務時間中に『調子に乗ってんじゃねえぞ』と電話がかかってきたりもしました」と数々の心ない言葉を明かした。

 そうした過去を踏まえ、「一度活躍して注目が集まった学生アスリートに対する誹謗中傷も度を越した酷いものもあります。特に虚偽の誹謗中傷は強く取り締まって欲しいです」と、政府が有効な対策を講じるように要望した。

 川内は昨秋のマラソングランドチャンピオンシップで激走し、4位に。代表3枠にはあと一歩届かず、パリ五輪男子マラソン代表の補欠となっていた。日本陸上連盟は1日、同日をもって補欠だった川内の指定を解除していた。川内も自身のXで「本日までで予定通りパリ五輪補欠解除となりました」と報告していた。

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