カナダ代表で柔道金の出口クリスタ 誹謗中傷明かし「こればっかしは自分で決められるもんでもないしな」などと反応

 パリ五輪柔道女子57キロ級金メダルを獲得した日本出身のカナダ代表、出口クリスタ選手が15日深夜、自身のSNSを通じ、誹謗中傷コメントに対して反応した。

 出口選手は長野県出身で、カナダ人の父と日本人の母を持つ。松商学園高から山梨学院大に進学した。東京五輪の選考には落選し、パリ五輪ではカナダ代表を選択し、金メダルを獲得。14日には地元・塩尻市で凱旋パレードが行われるなど、祝福ムードに沸いた。

 インスタグラムのストーリーズを使い、「ハーフなのに言われなきゃ分からないハーフだな。ほぼ日本人顔」とのコメントが寄せられたことを明かし、「こればっかしは自分で決められるもんでもないしな」と反応。「日本から出てカナダ代表になり、メダル取ったら塩尻、塩尻ってwww 先ずはカナダに帰国してお世話になった方々に感謝…」というコメントには「私の予定を全て把握してるのでしょうか?」と疑問を投げかけた。

 出口選手は今月1日、自身のXで「コメント欄を見ていて悲しくなるし私が戦ってきた選手に対してあまりにも申し訳ないのでここにコメントさせてもらいます」「選手を庇いたくなる気持ちも分かるけどこういう所での不毛な争いは国や選手、色んな人を巻き込んでマイナスなイメージを植え付けるだけで得する人は誰一人としていないです」「ネガティブな意見を持つな、って言っているのではなくて 他人が悲しくなるような言葉の矢をわざわざ放たなくてもいいんじゃないでしょうか」などと、誹謗中傷投稿への憤りをつづっていた。

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