柔道金・阿部一二三 最強ライバルは日本にいた 直接対決3連敗→伝説の死闘45分!「すごい大きな存在」
パリ五輪柔道男子66キロ級金メダルの阿部一二三(27)が16日放送のTBS「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」に出演。国内にいた最強のライバルについて語った。
「丸山選手の存在がなかったら、今の僕は絶対になかった」と阿部が語った宿敵は丸山城志郎(31)。阿部の4歳上で2019年、2021年の世界選手権で、阿部と同じ66キロ級を連覇している。
2021年の東京五輪前までは阿部との直接対決で4勝3敗とリードする関係。特に、2018年のグランドスラム大阪、2019年の全日本選抜、世界選手権と東京五輪直前の大会で丸山が3連勝した。
甲乙つけがたい状況に、東京五輪代表を決める2人のためだけの特別試合が開催されることになった。2020年12月13日、講道館で行われた試合では、24分間におよぶ死闘。最後は大内刈りで阿部が勝ち、代表に決まった。「畳の上に立っていたのは45分くらい。すべてを出し切った」と振り返った阿部はそのまま五輪でも制覇した。
パリ五輪代表争いも阿部と丸山が中心。2022年の体重別、2023年の世界選手権で阿部が丸山に連勝し、五輪の代表の座を射止め、連覇も達成した。
「僕にとってはすごい大きな存在。ここまでライバルという関係でやって来られてよかった。競っているときが一番強くなれたのかなという感じがする」と語った一二三。丸山との敗戦から五輪連覇をつかんだ自身の体験から、パリでまさかの2回戦負けを喫した妹・詩にも奮起を期待した。