カナダ代表で柔道金の出口クリスタが休養発表「競技者としての柔道から離れる」 帰国後は妹ケリーと祖父の墓前で優勝報告

 社員と記念撮影に収まる(左から)馬場典子アナウンサー、早田ひな、桐生祥秀、出口クリスタ、出口ケリー、ハナコの岡部大(撮影・園田高夫)
 パリ五輪報告会に登場した出口クリスタ
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 日本生命所属選手によるパリ五輪報告会が20日、都内で行われ、カナダ代表で柔道女子57キロ級に出場し、金メダルを獲得した出口クリスタ(28)が登場した。

 長野県塩尻市出身、日本生まれ日本育ちのクリスタだが、今回はカナダ人の父の母国代表で、妹のケリーとともに五輪に初出場した。前回の東京五輪は当時世界ランキング1位だったが、選考レースで敗れた。パリで雪辱の金メダルを勝ち取り、「試合自体はあまり納得のいく試合ではなくて、本当に運もあったかなと思うんですけど、延長戦の苦しい時に皆さんの声援が聞こえた気がします」と、この日会場に集まったファン、関係者に報告した。

 帰国後は「お盆休み中だったので、例年だったら家でだらだら過ごすんですけど、今回はメダルを持って帰れたので、たくさんお仕事を頂いた」と多忙の日々を送った。それでも、東京五輪後に亡くなった母方の祖父の墓参りには、姉妹で行けたようで「ぎりぎりおじいちゃんを送り返せたかなという状態です。東京(五輪)が駄目だった後におじいちゃんが亡くなってしまって、金メダルを見せることができなかったので、お墓の前で取れたよと報告させていただきました」と話した。

 報告会終了後には報道陣の囲み取材に応じ、「選考会で勝ち残るためにたくさん試合に出て、ちょっと今は疲れている状態。いったん競技者としての柔道から離れる」と休養を発表。ただ、完全に柔道から離れるわけではなく「シンプルに柔道をやる人と言ったらおかしいけど、試合に勝つための練習じゃなくて、自分が強くなるためだったり、また今回駄目だったところを直せるような練習をして、その先に次があると思うので、ひとまずちょっとお休みが欲しい」と休みながら、自身の“柔道”を追求するつもりだ。

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