凱旋試合快勝のシダマツ 大フィーバー冷めやらぬ中の重圧「負けられない気持ち」も五輪で得た経験生かし「楽しめばいいプレーできる」

 女子ダブルス2回戦でポイントを奪い、タッチを交わす志田千陽(右)と松山奈未組
 女子ダブルス2回戦で勝利した志田千陽(左)と松山奈未組
 女子ダブルス2回戦でタイペアに勝利した志田千陽(右)と松山奈未組
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 「バドミントン・ジャパン・オープン」(22日、横浜アリーナ)

 パリ五輪女子ダブルス銅メダルで、世界ランク4位の志田千陽(27)、松山奈未(26)=再春館製薬所=が初戦となる2回戦に挑み、タイのペアを2-0で破り、8強入りを果たした。23日の準々決勝は岩永鈴、中西貴映組(BIPROGY)との日本人ペア対決となった。

 相手の棄権により1回戦が不戦勝となったシダマツペアはこれが五輪後初戦。第1ゲーム序盤は相手にリードされる場面もあったが、徐々にショットにキレが出て逆転。21-13で奪うと、第2ゲームも中盤から17連続ポイントなどで突き放し、21-5で一気に押し切った。

 まったくスキをみせない形での快勝に志田は「五輪とは全然違う緊張感あったんですけど、不安あったんですけど、試合の中で試合勘を戻していく感じで楽しくできた」と、笑顔で振り返り、松山も「ホームで試合ができて、観客の皆さんも盛り上がってくれてうれしかった」と、充実の表情で汗をぬぐった。

 五輪後はメディア出演など大忙しだった中での大会。志田は「(五輪が)終わったっていう感じにまだなってなくて、次に次にというイメージで入ってきた。気持ち的に負けられないなという気持ちもあるんですけど、五輪は楽しんでいい結果が出た。緊張すると思うんですけど、楽しめばいいプレーできるかなと新しい発見があった」と、見据え、松山も「準々決勝は日本人対決になるんですけど、楽しんでもらえる試合をしたい」と、誓った。

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