ワタガシペア解散 渡辺勇大4強逃し天仰ぐ「2人だからできた」 東野有紗「歴史をつくってこられた」

 「バドミントン・ジャパン・オープン」(23日、横浜アリーナ)

 準々決勝が行われ、混合ダブルスのパリ五輪銅メダルで今大会を最後にペアを解消する渡辺勇大、東野有紗組(BIPROGY)が台湾ペアに0-2でストレート負けした。女子ダブルスでパリ五輪銅の志田千陽、松山奈未組(再春館製薬所)も敗退した。

 シャトルをコート外にはじいて4強入りを逃すと、渡辺は天を仰いだ。東野と握手し、互いに「ごめん」と言い合ったという。混合ダブルスで福島・富岡一中時代からのペアで、「ワタガシ」の愛称で親しまれた2人の戦いが幕を閉じた。

 ここまで五輪や世界選手権でのメダル獲得、伝統の全英オープン優勝と同種目の日本勢で初の快挙を、いくつも達成してきた。東野は「歴史をたくさん、つくってこられたというのは自分の中で一番のいい思い出」と感慨に浸った。

 今後は渡辺が新パートナーと組み、東野は女子ダブルスに転向する。渡辺は「ここまで2人で支え合いながらできた。この2人だからできた」と色あせない足跡に、自負をのぞかせた。

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