小結平戸海 三役での巡業に充実感「しっかりやれた」 秋場所は大関とりの足固め狙う
大相撲の夏巡業が24日、神奈川県座間市で行われ、小結平戸海(境川)が新三役として完走目前となった今巡業に充実感をにじませた。
この日は霧島、大の里の両関脇らと10番の申し合い。「しっかりやれたと思います。前に出ようと思ってやっていた」と、得意の右四つ速攻だけでなく、突いて力強く押し出す相撲も見られた。巡業を通じて、稽古相手に指名されることも多く「よく買って(指名して)もらえる」と変化を認めた。
名古屋場所は新小結で10勝を挙げ、初の三賞となる技能賞も受賞。「自信はつきましたね。(上位でも)通用するのがわかったので」と手応えを深めた。そのうえで「もっと立ち合いを強くしたいと思った」と課題も認識している。
昨年九州場所から5場所連続勝ち越し中。名古屋場所で大関とりの起点も築いた。大の里と同学年となる24歳のホープ。「まず勝ち越し」と目標を掲げた秋場所(9月8日初日、両国国技館)では、大関とりの足固めも狙う。