新入幕の阿武剋 モンゴルの家族に「自分の相撲を見せてあげたい」テレビ中継は幕内のみ

 笑顔で番付のしこ名を指す阿武剋(右)と師匠の阿武松親方
 稽古場のしこ名を指す阿武剋
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 日本相撲協会は26日、大相撲秋場所(9月8日初日、両国国技館)の新番付を発表し、阿武剋(阿武松)が新入幕を果たした。千葉県習志野市の部屋で会見した阿武剋は、番付を手に「うれしい。字が太く、でかくなって、応援してくれる人に見つけてもらえるようになった」と喜んだ。

 モンゴル出身で、15歳で来日して相撲留学。日体大では学生横綱に輝いた。昨年九州場所の幕下15枚目格付け出しデビューから所要5場所で新入幕。スピード出世にも「一日一番、必死にやっているのが結果につながっている」と謙虚なまな弟子に、師匠の阿武松親方(元幕内大道)も「順調に幕内に上がれてよかった。ホッとした気持ち」と笑みを浮かべた。「まわしをとって腰を下ろして寄り切れる。相撲の基本。久しぶりに寄り切れる力士が出て来た。上はまだまだある。ここは通過点」と期待を込めた。

 モンゴルでテレビ中継されるのは幕内のみ。「それを知ったのは先場所でした。知らなかった」と苦笑した阿武剋は「もっと頑張らないと。来場所こそ、自分の相撲を見せてあげたいと気が引き締まった。2桁勝利を目指して頑張ります」と新入幕場所への気合は十分。日体大で同級生だった大の里の存在も刺激に「本場所で早く対戦できるように自分も頑張りたい」と意気込みを口にした。

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