早田ひな、壇上で再び涙…満身創痍のパリ五輪回想「棄権してしまうんじゃないかと」張本美和ももらい泣き

 謝辞を述べ感極まる早田ひな(撮影・金田祐二)
 左腕に包帯をまいて出席した早田ひな(撮影・金田祐二)
 渡辺武弘監督に協会の記念メダルを授与し笑顔の(左から)張本美和、平野美宇、早田ひな(撮影・金田祐二)
3枚

 日本卓球協会は27日、都内でパリ五輪報告会を開催した。左腕を負傷しながら女子シングルス銅メダル、女子団体銀メダルを獲得した早田ひな(24)=日本生命=は、壇上でのあいさつで感極まって涙。「腕をけがしてしまって、家族、親戚もみんな見に来てくれたが、このままメダルが取れなかったり、棄権してしまうんじゃないかという気持ちもあって、申し訳ないと。でも自分自身が諦めなければ、1%でも(勝つ)可能性があるなら(コートに)立ち続けようと思って戦うことができた五輪だった」と言葉を詰まらせながら振り返り、張本美和(16)=木下グループ=ももらい泣きした。

 早田は20日に行われた所属の報告会でも感涙していたが、生命線である利き腕を痛めながら戦い抜いたパリ五輪の記憶は生々しく残っており、思い返すと再び感極まった。「金メダルを3種目を目指していたが、後悔のない試合ができた。パリ五輪を通し、自分のためよりも人のために頑張る方が好きなんだなと改めて感じることができたので、自分に厳しく、みなさんの期待に応えられるよう、これからも頑張っていきたい」と語り、温かい拍手を贈られた。

 また、大会で最も印象に残っている瞬間として、シングルス3位決定戦で執念の勝利を決めた直後、対戦相手の申裕斌(20)=韓国=と抱擁した場面を挙げた。「申裕斌選手は4歳年下で(以前に)あまり交流はなかったが、2人とも満身創痍(そうい)でプレーしていて、その中で抱擁してくださって本当にうれしかった。五輪という舞台は素敵だなと思った」と感慨を込めた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス